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Polynesian Voyage Societyのサイトに「ホクレア号が3日~10日、コオリナ・マリーナにいる」と書かれていました。
しかも4日~9日はホクレア号が見学できるって!
これは行かなくては!
21日~2月3日の間もコオリナに来るそうです。
でもなるべく早く見たかったので前半の最終日の今日、行ってきました。
久しぶりのコオリナはとってもお天気が良かったです。
コオリナ・マリーナの有料駐車場に停めても駐車券にスタンプを押してくれるそうですが、入れ慣れた隣のビーチパークのパーキングに入れよう!
・・・ところが平日にも関わらずビーチパークの駐車場、激混みでした。
引き返してマリーナの駐車場に入れようかとも思いましたが、10分程で駐車できました。
駐車場の奥はマリーナのオフィスやツアーオフィスと繋がっていました。
でもホクレア号の受付は・・・と思ったら、桟橋の脇の日陰にありました。
「ホクレア号のツアーに来た」と言ったらタブレットに名前を入力して、腕に紙のバンドを留めてくれました。
わずかですが寄付もして、いよいよホクレア号と対面です!
以前見たヒキアナリア号とは違い、帆があるからでしょうかとても大きく見えました。
カヌーの前方にはティーリーフがつけられていました。
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ティーリーフ(Ti Leaf)はフラの衣装やお肉を巻いて蒸したり、ハワイには欠かせない植物です。
魔除けとして用いられることも多く、玄関や門の周りに植えられている植物です。
船内には鍋などの生活用品も乗っていました。
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きちんと名前が書いてあって、かわいらしく見えます。
船内を見回していたら11月のアロハプログラムのツアーで先生だった日本人乗組員のT子さんを発見!
今日はガイドとしていらっしゃいました。
お忙しいとは思いつつ、声を掛けさせていただきました。
他に日本のお客様がいなかったので、わたくしT子さんを1人占めしてしまいました。
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11月のツアーの時どなたかが「帆の形がよく見るヨットと違う」と言っていました。
そのことを聞いてみたら「ホクレア号の帆は一般的なヨットのように下から上に上がって行くのではなく、ブームが横に広がって帆を張る」そうです。
形も逆三角形みたいな形です。
これは「伝統的な形を再現しているので古代カヌーと同じ形。帆の形は海によって違いがあり、ポリネシアはだいたいこの形状」とのことでした。
ククイの苗があったので聞いてみたら「コオリナの前に停泊していたWaianaeでアンティから頂いたもの」とのことでした。
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ククイの木は「我々の進むべき道を照らし出す木」と言われているので、ずっと一緒に航海していたのかと思いました。
※アンティ=ハワイでは目上の女性をアンティ、男性をアンクルと呼んで家族のように接します。
ホクレア号はヒキアナリア号よりも10フィート(約3m)小さいそうです。
ヒキアナリア号の甲板にはナビゲーターとキャプテンが過ごす部屋がありましたが、ホクレア号にはそのような部屋は無く甲板の上は広々しています。
だからでしょうか、ホクレア号の方が大きく見えました。
甲板の横にはクルーが寝るスペースがありました。
寝る時はカーテンを降ろすそうです。
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海側には布が張ってありました。
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「どうぞ中に入って昼寝でもしてください」とT子さんがおっしゃいました。
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そ、そんなことしていいんですか?ホクレア号はハワイ州の宝なのに!?
昼寝はしませんでしたが、中に入らせていただきました。
船体の両側に5人づつ、縦に連なって寝られるスペースがありました。
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ここでクルーが交代しながら休んだそうです。
そういえばヒキアナリア号にはおトイレがありましたがホクレア号には「無い」と聞きました。
おトイレ事情について聞いてみたら、T子さんがおトイレの様子を実演してくださいました。
まず命綱となるハーネスを装着してカヌーのヘリへ出ます。
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カーテンを閉めて
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ヨットや命綱に摑まりながらおトイレをするそうです。。。
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停泊している今でも「恐ろしい・・・」と思うのに、航海中は荒れた海でもこのようにするそうです。
クルーは1ヶ月~数ヶ月単位で交代したそうですが、寝る場所やおトイレの様子を見るとカヌーでの生活は大変だと感じます。
T子さん曰く「慣れますよ」と。すごい!
カヌーの後ろには大きな舵があります。
船体の両脇には小さな舵が2つありました。
「ダウンウインド(追風)の時は大きな舵1本では効かないので」と。
皆さん、結構気軽に触っていました。
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船体後方の両側にあるのは「ナビゲーター用のシート」だそうです。
ナビゲーターはここに座って星や太陽、風や潮をみて方向を確認するのでしょう。
前からみて左手のシートがホクレア号の総責任者にしてPolynesian Voyage Societyの会長、ナイノア・トンプソン氏のシートだそうです。
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シート横の手すりに名前が書いてありました。
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右側のシートの手すりには初代ホクレア号をタヒチへ導き、ナイノア・トンプソン氏に伝統航海術を教えたマウ・ピアイルグ氏の名前が書かれていました。
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マウ・ピアイルグ氏はミクロネシア・サタワル島の伝統航海術士でした。
一番大きな舵には「Kualoa」と書かれていました。
ホクレア号の進水式がKualoaで行われたからだそうです。
船内には他にも手すりなどに名前が書かれていました。
カヌーの一番後方にはヒキアナリア号と同じくソーラーパネルがありました。
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「友のために命を捨てること、これ以上大きな愛はない」と書かれていました。
ホクレア号は3年に渡る世界一周の航海から戻り、ハワイの島々を周る「Mahalo Tour」を行っていました。
現在は各地域を周るツアーをしているそうです。
1月下旬からまたコオリナに戻ってきますが、その時は子供たちの見学がメインだそうです。
一般見学は午後になるとのことでした。
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今日はとっても日差しが強くて暑かったです。
思わず「あつ~い」と言ってしまいました。
洋上ではもっと日差しが強くて暑いでしょうね。
そういう時は「帆を張った日陰に避難します」とT子さん。
帽子は飛んで行ってしまうので、パレオを被ったりもするそうです。
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日曜日はたくさんの人が見学にみえたそうです。
今日は平日だったからそれ程では無かったみたいで、ゆっくり見学できました。
とても貴重なお話も聞けてうれしかったです。
ホクレア号、T子さん、ありがとうございました!
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